元抗がん剤病棟の看護師ブログ

抗がん剤病棟で勤務経験あり。抗がん剤に対して漠然とある「恐怖」「不安」を少しでも解消できるよう、私なりに知ってほしいこと、伝えたいことを書いています。知ることで解消できることもきっとあるはず。患者さん・家族に伝えるつもりで綴っています。

【抗がん剤の副作用】骨髄抑制【1】ーー抗がん剤をしたら誰にでも出現します!だけど意外と知られていないんです!

骨髄抑制(こつずいよくせい)聞いたことありますか?

抗がん剤と聞くと、脱毛や吐き気などの副作用を想像しますよね。

 

ですが、骨髄抑制ほど、程度は違えどすべての人に当てはまる副作用はないんです!

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骨髄抑制とは

胸骨、椎骨、腸骨などの骨髄で血液が作られています。成長した血球は抗がん剤の影響をあまり受けませんが、骨髄の幹細胞は、がん細胞と同様に細胞分裂が速く、抗がん剤による影響を最も受けやすい細胞の一つです。

抗がん剤の細胞分裂阻害作用により、正常な骨髄における幹細胞の分裂・分化が阻害されることで、血球生産能が低下し正常な白血球、赤血球、血小板が減少します。

血球には寿命があり、短いほど抗がん剤の影響が強く表れます。

寿命が短い順:白血球>血小板>赤血球

★簡単にいうと、抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常細胞も破壊してしまうということ。

 

骨髄抑制は化学療法において必発の副作用

体の中で起こっていることなので、自覚症状は少ないんですが、感染症や出血が随伴した場合には、苦痛はもちろんのこと生命の危険を伴う重篤な副作用となることがあります。

そのため、副作用対策が最も重要になってきます。

 

化学療法(抗がん剤治療)前のアセスメント

骨髄抑制のリスク(出現時期や程度)を予測し、効果的なケアや患者教育につなげるために行います。

医療者が主にチェックするポイントは下記です。

【治療計画と患者の全身状態】

・使用する抗がん剤の種類や投与量・投与スケジュール

・過去に受けた治療

・血液疾患の有無

・骨髄への浸潤

・栄養状態

※多剤併用療法、大量化学療法の場合は強く出現し、進行再発がんで長期的に化学療法を継続していると、徐々に骨髄抑制が強くなったり遷延したりします。

 

【患者の清潔習慣とセルフケアレベル】

 ・歯磨き、歯ブラシの手入れや保管方法、部分入れ歯の手入れ

・入浴

・手洗い、含嗽(うがい)とのセルフケア

motokouganzains.hatenablog.jp

 

過去記事の【入院編】で、手洗い・うがい・歯磨きなどの感染予防のチェックを入院時に行うこと書きました。

何気ないチェックのように感じますが、患者さんが自分の身の回りのことをどれだけできるか、正しいやり方で今後できそうか、などいろいろなことに関わってくるんですね~。

こういうとまるで試験のようにとらえちゃうかもしれませんが、そこまで気張らなくて大丈夫です!笑

 

【感染の誘因】

①化学療法前から炎症や感染がないか確認

②歯、痔核、皮膚や粘膜の炎症や感染症⇒悪化が予測されるため、抗がん剤治療前に直す

③便秘や下痢⇒肛門の亀裂や肛門周囲の炎症につながる

       →排便状況を確認し、排便コントロールを図る。

④カテーテル類(点滴やチューブ等)は感染源となるため、必要最低限のものにする。

 

【化学療法(抗がん剤)中・後のアセスメント】

・検査データのチェック

 白血球・好中球(白血球の中身)の推移の把握する

 CRP(炎症反応)の上昇がないか把握する

 

治療前に口腔外科の医師に口腔内チェックを行ってもらう

私が以前勤めていた病院では、治療前に虫歯を治してきてもらうよう外来診察のときにお話が出ていたと思います。

ですが、意外と日常生活に支障がなかったりして、何もしてこない人が多かったようです。

なので、私の病院では、治療前に口腔外科の医師に口腔内チェックをしてもらうことが、入院時のセットのようになっていました。

虫歯がひどくて、早急に治療が必要と判断される場合や、治療が落ち着いて、骨髄抑制を脱して状態が安定したら治療をしましょうといった場合もよくあります。

病院の規模や取り組みによって、それは異なるので、基本的に虫歯治療やほかの治療が必要なものはやってきてもらい、万全な状態で抗がん剤治療に臨んだ方が自分も焦ったりすることはないですよ。

 

 

骨髄抑制【2】に続きます。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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