元抗がん剤病棟の看護師ブログ

抗がん剤病棟で勤務経験あり。抗がん剤に対して漠然とある「恐怖」「不安」を少しでも解消できるよう、私なりに知ってほしいこと、伝えたいことを書いています。知ることで解消できることもきっとあるはず。患者さん・家族に伝えるつもりで綴っています。

【抗がん剤の副作用】骨髄抑制【3】血小板減少ーー転んだら一大事!?鼻血や内出血もしやすくなります!

抗がん剤の副作用、骨髄抑制【2】の続きです。

 

motokouganzains.hatenablog.jp

 

今回は、血小板減少についてです~。

 

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血小板減少とは

血小板は、血液の凝固に関わる成分です。基準値は13万~40万μ、寿命は7~8日

例えば、転んで血が出ても、しばらくすると固まって、のちにカサブタになりますよね。その固まる成分になります。

血小板減少は、

①好中球減少に比較して低頻度で軽度

②血小板の寿命は7日、抗がん剤投与後約1週間後から出現し2~3週目で最低値

③血小板15万/μL以下をさす

④血小板減少に伴う出血は時に生命を脅かす危険性あり、予防に努める。

 

出血しやすい部位と症状

・全身の皮膚・・・皮下出血(青アザ)、点状出血(点々とした内出血)  ※新しいものは赤みを帯び、時間が経過すると紫色⇒青色に変化する。

口腔内・・・死肉や口腔内粘膜の腫脹、発赤、出血斑、出血

・鼻・・・出血、鼻閉感(鼻づまり)や咽頭流下感

・目・・・結膜出血、目の不快感や視野異常

・消化管・・・便の性状(色・潜血・タール便・下血)

       尿の性状(血尿・潜血)

       吐物の性状(色・潜血・吐血、コーヒー残渣用)

       血痰の有無 ※歯肉・口腔・鼻出血と関連して観察

・性器・・・出血量と期間・月経周期との感染や貧血症状チェック

 

気をつけること・看護ケア

血小板は血液凝固に関わるので、固まらせる成分が少ない=出血がしやすくなるということ。通常なら出血しないような力でも出血し、止血が困難となるので、予防が重要です。

<1>活動

・転倒や打撲予防

・自転車やバイクの運転、激しいスポーツ等の活動は避ける

・採血直後は止血するまで押さえる

・駆血帯やマンシェットの圧迫は最小限に

<皮膚ケア>

・清潔ケア(体拭きや入浴)は皮膚を強くこすらない ※血小板1万以下の時は体拭き

・乾燥すると傷つきやすくなるため保湿クリームなどの使用

・衣類は圧迫するものを避ける

・髭剃りは電気カミソリを使用

・爪は伸ばさないようこまめに手入れ

<口腔ケア>

・やわらかい歯ブラシの使用

・歯肉をこすらない

・ハミングッド(スポンジブラシ)の使用

・口の中が出血しているきはイソジン含嗽(うがい)

・が症患者の口腔内は保湿し乾燥を予防⇒小さな霧吹きでシュッシュッと湿らせたり、「オーラルバランス」といった口腔内保湿ジェルを使用するなど

<陰部ケア>

・便秘などにより肛門粘膜が損傷し、出血する危険があるため排便コントロール

・シャワートイレにて陰部の清潔保持⇒入浴しない場合は毎日

<環境>

・障害物を取り除く⇒転倒・転落、打撲予防につながる

・滑りにくい履物を選び転倒予防⇒バレーシューズは滑りやすいのでお勧めしません

 

出血時の対応

①安静

②圧迫止血(部位が分かる場合)

③口腔粘膜出血や鼻出血には綿球やガーゼを使用。医師支持にて薬剤使用

*消化管、東部の出血が疑われるときはバイタルサイン・随伴症状を観察し報告

身に覚えのない内出血や黒い便⇒すぐに看護師か医師に報告するよう患者に伝える

 

血小板減少の程度と症状

症状によって血小板のおおよその値が分かります^^

採血結果に基づいて、医師の判断で血小板輸血を行います。

・10万以下ーーー血が止まるまでに時間がかかる

5万以下ーーー粘膜出血:歯肉出血、鼻血が出る、皮下出血(紫斑):点状出血

・3万以下ーーー主要な臓器出血の可能性:・消化管出血・肺や気管支からの出血(喀血)・血尿・性器出血・眼底出血

・1万以下ーーー脳出血のリスク

 

私の体験談

抗がん剤治療を行うと骨髄抑制・血球減少は起こります。

中でも、血液内科の患者さん(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など)はダイレクトに影響を受けるので、毎日のように血小板や赤血球輸血を行う人もいます。

2万以下になってしまうこともあるので、医療者としては「やばいやばい、出血に気を付けて~」といった感じで、転倒・転落や出血に注意するよう声かけたりします。

「なんで転ぶと危ないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、例えば、頭を打ってしまったら?脳出血が起こるかもしれない。転んだ時に腕や足、お腹を打ち付けてしまったら?皮下出血や内臓出血するかもしれない。

そういろいろ考えていくと、たかが転倒されど転倒ですよね。

目に見える血小板減少の症状として多かったのは、鼻血です。綿球を鼻に詰めて対処するんですが、その患者さんにあった鼻の穴の大きさに綿球をカットするのが難しかったのを覚えています^^(笑)

あと、骨髄抑制の時期は、採血も週に2~3回するんですけど、採血後に止血しにくかったり、そこが内出血して青アザみたいになってしまうことも。左右の腕をその都度変えたりするんですが、どうしても内出血が増えてしまうことがあります。時間とともに目立たなくなるんですが、友人や家族に見られるのが気になる場合は長袖の羽織物とかあるといいかもしれません。

 

そういったボディイメージの変化も人によっては、苦痛を伴います。

抗がん剤治療の過程としてとらえるのはもちろんですが、理解しておくことで、漠然とした不安や心配は少し防げると思います。

何事も、「理解」が大切で、少し心を軽くしてくれるものと思います。

骨髄抑制はつらい時期ですが、必ず血球回復しますので、自分にできることに努めて、乗り切りましょう!!

 

 

 

 

 

※今回の副作用の記事より、内容を分割してお届けしています。

文字数が多くなるとPCが重くなってしまい、なかなか入力がはかどらないのと、自分の更新の可能レベルも今ぐらいがちょうどいいので、今後も分割させていただく予定です。

読みにくくなってすみません><

今後ともお付き合いいただければと思います。よろしくお願いします。

 

 

       

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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