元抗がん剤病棟の看護師ブログ

抗がん剤病棟で勤務経験あり。抗がん剤に対して漠然とある「恐怖」「不安」を少しでも解消できるよう、私なりに知ってほしいこと、伝えたいことを書いています。知ることで解消できることもきっとあるはず。患者さん・家族に伝えるつもりで綴っています。

【抗がん剤の副作用】骨髄抑制【4】赤血球減少ーー貧血に注意を!赤色の輸血で回復を待ちます

前回の続きになります。

 

 

motokouganzains.hatenablog.jp

 

今回は、骨髄抑制の記事の最後、赤血球減少についてです。

 

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赤血球減少とは

赤血球はヘモグロビンが酸素とくっついて、体中の組織へ酸素の運搬を行います。

この赤血球が少ないということは、酸素を運ぶヘモグロビンが少ないということなので、組織にいく酸素量が少ないということです。すなわち、貧血が起こります。

基準値:男性:410万~550万mm3、女性:380万~480万mm3 寿命90~120日

赤血球減少は、抗がん剤投与後2週目以降に起こります。

徐々に貧血が進行した場合は、患者さん本人もその状況に慣れつつあり、症状を自覚しにくいので注意が必要です。

目安としては、Hb(ヘモグロビン値)7.0以下にて輸血を行います。

 

Hb値と貧血症状

・9~10g/dLーー皮膚・口唇・口腔軟膜・頑健結膜の蒼白

・8g/dーー:心拍数の増加(全身組織の酸素低下による代償不全)・動悸・息切れ・微熱

・7g/dLーー頭痛・めまい・耳鳴り・失神・倦怠感・四肢冷感・思考能力停止・心拍出量の低下・酸素不足による狭心症発作

・6g/dLーー心雑音(血液濃度不足による血流の変化)

・5g/dLーー口内炎・筋肉のこむらがえり・食欲不振・悪心・便秘・低体温(全身の酸素欠乏によるもの)

・3g/dLーー心不全・浮腫・昏睡(生命にとって危険な状態)

 

看護ケア

①患者・家族への指導

・急激な体動は避け、ゆっくりと一呼吸おいてから動くよう指導

・ふらつきやめまいがあるときは転倒予防に安静を促す

・レバーや赤みの肉・ホウレンソウなどの鉄分が含まれている食事指導

②日常生活における援助

・周囲の環境整備や本人の消耗の程度に応じたADL介助

⇒手すりや持ち手、歩行での移動困難であれば車いす等での移動介助

・体拭きや歯磨き、下膳、洗濯(患者自身でやっている場合)は無理せず看護師で介助

・排泄は状態に合わせて、尿器やポータブルトイレを使用

・食事は無理に食べず、自分の食べられるものを食べてもらう ※骨髄抑制中なので、食べれるものの指導必要

③環境整備

・衣類や室温を調節し保温⇒新陳代謝が低下し四肢冷感を生じやすいため

・手足が冷たいときは靴下などで保温。ホットパックの使用も検討。

 

輸血療法で血球の回復を待つ

Hb7.0以下で赤血球輸血を行います。

体の中で不足した赤血球をダイレクトに入れるの輸血です。

輸血には、赤血球輸血と血小板輸血の2種類あって、皆さんがよく知る赤色の輸血です。

血液型に応じて、その患者さんに適した型の輸血を行います。

輸血をすることで、血球量が増え、血球が回復するのを待ちます

 

私の体験談

骨髄抑制といったら、血球減少からの輸血!という感じで、赤血球減少も必発です。

骨髄抑制が強くでたり、nadirが深い人は輸血も週に1~2回行うこともしばしば。

患者さん自身でよく自覚される症状としては、浮遊感(ふわふわする感じ)と倦怠感(だるい)です。

そのため、動くのも億劫になり、ベッド上で休まれている方を多く見ます。

そこは無理して活動しようとはせずに、自分の体調を見て行動されるべきです。

本や雑誌を読んだり、外を眺めたり、疲労しない程度にリラックス法を見出すのもいいですね。

 

血小板減少と違い、少なからず自覚症状があるものなので、自分で対処もしやすいと思います。でも、体がだるいというのは、あくまでも自分だけしかわからないものなので、家族等に話して、現状を理解してもらうのは大切です。

 

 

最後に

抗がん剤治療をしたら、その過程で必ず起こる骨髄抑制。

血球の減少や回復に一喜一憂したり、発熱に敏感になってしまったり・・・

ですが、抗がん剤が癌細胞をたたくために、正常細胞にまで影響を及ぼしてしまうという風に考えれば、「抗がん剤が力を発揮している」ととらえることもできます。

骨髄抑制からの回復には個人差や元の疾患、治療内容が大きく影響します。

誰かと比べるのではなく、自分だけを見てください。

1回目の治療で、ある程度のデータがつかめれば、「この人にはこういった予防法を先に導入しよう」や「骨髄抑制が強く出るのは分かっているから、この薬や輸血を予定しておこう」などと医療者は考えることができます。

不思議と、患者さん自身も治療回数を重ねると慣れてきて、「いつものことね」みたいに動じなかったり、自分の血球回復のタイミングを分かるようになったり。

患者さんの分析力に感心させられることもあります。

 

時間がたてば、必ず血球は回復します。

変化が採血結果で目に見えてわかる副作用なのが骨髄抑制でもあります。

気持ちを切り替えて、骨髄抑制を乗り切りましょう!!

 

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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